“自分でSSD換装 / 推奨する注意点10項目”|#SSD換装

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2020.03.01

問題解決

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“自分でSSD換装 / 推奨する注意点10項目”

ご自身でパソコンの分解・SSD換装をされて不具合が起きてしまったお客様から、修理の相談・ご依頼が多数寄せられております。

私どもでフォローアップが可能なケースと、故障等でフォローアップが難しいケースがございます。SSD換装に従事している立場から「換装作業の注意点」に関する要点をおまとめしました。少しでもお力になれれば幸いでございます。

お客様自身で換装をご検討の場合は下記にご注意下さいませ

故障、トラブルの原因となるポイントについて簡潔に注意点をおまとめさせて頂きました。お客様ご自身でSSD換装される際は下記のポイントに十分にご注意下さいませ。

注意点1クローンエラー

発生頻度★★★★★

クローンエラーは最も多いご相談内容です。クローンエラーが起こる原因は多岐に渡りますが、事前に確認が容易なものとしては「SSD容量がクローン対象データ容量よりも小さい」「クローン時の縮小率が大きい」「暗号化設定」「パーティション形式」などが挙げられます。その他にも「クローンデバイスの状態や相性不具合」や「ストレージの劣化・セクタ不良」をはじめ、私どもが確認・認識している原因が様々ございます。

クローンエラーを起こす原因を事前にすべて潰されることをお勧めしております。加えて、クローン中に発生するエラーメッセージや進行状態を見逃さないこと、現在の状態に合わせた最適なクローンオペレーションを実施することが重要になって参ります。経年劣化がある場合は「クローン→エラー→再クローン」を繰り返すとパソコンの起動不良の原因にもなりますので注意が必要です。

注意点2マザーボードの破損

要注意度★★★★★

分解及び組立時にケースの端や工具がマザーボードにひっかかり破損の原因となる場合がございます。マザーボード上には沢山の精密チップが取り付けられているため、無意識の接触や工具等を落下させないよう十分に注意されることをお勧めしております。

特にストレージの取付け/取外し時に、ドライバーの先端が滑りマザーボードのチップを破損させないよう注意が必要です。マザーボードを傷つけたり破損させてしまうと簡単には修復できない場合が多いためご注意ください。

注意点3各種ケーブルの断線

要注意度★★★★★

一般的なSATAストレージの場合はストレージとマザーボードはSATAケーブルで接続されています。ストレージとの接続が固い機種などは、取り外す際にSATAケーブルやマザーボードに負荷がかかり破損させてしまう危険がありますので、力加減や取り外す角度など慎重な作業が大切です。

また、SSD換装時に液晶ケーブルやWiFi、サウンドケーブル、キーボードやタッチパッドケーブルなどを取り外す必要がある機種の場合はさらに注意が必要です。特に液晶ケーブルは非常にデリケートなものが多くなっています。取り外す際に断線したり、ネジ穴に近い場所にある場合はネジの取り付け時に接触するだけで断線する危険があります。合わせて、ケーブルを外す衝撃でマザーボードを傷つけない事にもご注意ください。可能であれば用途別の専用工具を使用し、より安全に作業ができる準備をお勧めしております。

注意点4SSD相性不適合

要注意度★★★★★

SSD換装時に意外と起こるトラブルの1つに、SSDとパソコン本体の相性不具合があります。実際に私たちもSSD換装作業中にこのトラブルに遭遇します。SSD自体に不良はなく正常であっても、換装後に不具合を起こす原因となります。主な症状にOSの動作不良が挙げられます。

SSD相性不適合問題は事前に回避する方法が少ないため有益なアドバイスができずとても残念ですが、事前に知っていることで換装後の動作不具合が起こった際にパニックになることを回避できます。

※SSD本体に異常が認められないため、購入店で返品交換の対象とならない場合がほとんどですので注意が必要です

注意点5静電気等によるショート

要注意度★★★★☆

静電気によるショートにも注意が必要です。マザーボードやHDD/SSDを静電気でショートさせてしまうと簡単に故障してしまいます。マザーボードやHDD/SSDは非常にデリケートな為、端子や基板チップに直接触れないように注意し、可能であれば静電気防止工具のご用意をお勧めしております。

静電気によるショートは簡単に起こる上、一度ショートさせてしまうと電源が入らない、データ消失などの重度障害の原因になりますのでくれぐれもご注意下さいませ。換装前は必ずバッテリーパックを外し、機器に帯電している電気を放電をお勧めしております。(内蔵バッテリーの場合はマザーボードと接続されています。慎重に取り外し、組立時に接続することを忘れないようご注意ください)

注意点6ヒンジ箇所の破損

要注意度★★★★☆

分解された状態で液晶画面を開閉する必要がある場合は、ヒンジ箇所ネジ受けの破損に注意が必要です。一般的に液晶画面の金属ヒンジはネジでパソコン本体に固定されています。ネジを緩めた状態や外した状態で液晶画面を開閉すると固定箇所のネジ受けに負荷がかかり簡単に破損します。ネジ受けが破損すると液晶画面を固定できなくなるため、液晶画面がぐらついたり、パソコン本体の破損や割れの原因となります。分解の途中で液晶画面を開閉する必要がある場合は、必ずヒンジ箇所のネジ止めを行い画面の開閉もできる限り負荷のかからないよう行うことが重要です。

機種によりヒンジ構造に違いがあるため一括りには言えませんが、購入から数年経ったパソコンの場合はネジ受けが経年劣化により破損しやすくなっている可能性が高いためより慎重な作業をお勧めしております。※ヒンジ破損の場合は修理そのものができない場合が多いのでご注意下さい

注意点7PC本体の変形・破損

要注意度★★★☆☆

分解時に起こるパソコン本体の変形や破損にも注意が必要です。ノートパソコンは軽量化にともない本体フレームが薄型の機種が多くなっています。薄い分フレームの強度は弱くなっていますので、本体のひび割れを起こさないよう分解時には力加減を確認し慎重な作業をお勧め致します。またアルミなどの金属フレームの場合は分解時の圧力で大変歪みやすくなっていますので細心の注意が必要です。

一体型パソコンの場合などは、本体フレームが硬くしっかりした構造になっているものが多いので、分解に力や要領が必要になる機種が多くなってきますが同じく慎重、丁寧な分解作業をお勧めしております。またBCASカード内蔵の場合は、BCASカードを外す前にフレームを分解するとBCAS端子が破損し換装後にTV機能が使用できなくなってしまいます。本体の変形や破損の原因となる為、分解前にはパソコン本体に接続されているすべての機器を取り外しての作業をお勧めしております。

注意点8ケーブルの接続ミス

要注意度★★★☆☆

各種ケーブルの接続忘れも意外と重要な注意点です。特にSSD換装時に複数のケーブルを取り外す必要がある機種の場合は注意が必要です。組立後にキーボード・タッチパッドが反応しない、WiFiが使用できない、音がでない、画面が映らないなどのトラブルの原因となります。特に内蔵バッテリーの場合はケーブル接続の有無が見落とされやすくなります。組立前にケーブル接続の丁寧な目視確認をお勧めしております。また、トラブル後の再分解・再組立て時には、別の箇所を破損させてしまう二次被害も起こりやすくなります。気持ちを落ち着かせながら、より慎重な作業をお勧めしております。

注意点9データ消失

要注意度★★★★★

最後はデータの消失に関する注意点になります。特にクローン時は、オリジナルデータの「ソース」とクローン先にあたる「ターゲット」に関する設定を間違えるとデータが完全に失われてしまうので細心の注意が必要です。また、SSDフォーマット時にデバイスの選択を間違えると保存されているデータ等がすべて失われてしまいます。ながら作業は避け、クローン作業に専念できる状態での作業をお勧めしております。

また、劣化したHDD/SSDの場合はクローンに長い時間(数時間~数日)がかかる場合があります。劣化した状態のHDD/SSDを長時間稼働させると負荷が加わりHDD/SSDそのものが故障しデータを失う危険があります。クローン時はできるだけ熱を帯びず、振動のない状態や環境を用意されることをお勧めしております。重要なデータの場合は事前にデータを別メディアに保存したり、クローン失敗後に何度もクローンを実施することを避けるなど、データ消失リスクを最小限に抑えることをお勧めしております。

注意点10その他

接続規格に関する注意 

要注意度★★★☆☆

SSDには様々な接続規格と本体サイズがあります。お客様から、せっかく購入したSSDが規格上使用できなかったという相談をお受けすることもあります。規格が異なると物理的に接続することができません。M.2の場合は接続はできてもパソコンから認識されず正常に起動しないなどの原因になります。高性能または低価格など自由にSSDを選びたくなりますが、SSDを購入される場合は「対象パソコンの仕様」を確認の上、必ず同一規格のSSDをご選択下さいませ。(メーカー仕様情報で詳細が確認できない場合は分解し、実際に搭載されているストレージを確認する必要がございます)

マウンタ選択に関する注意 

要注意度★★★☆☆

3.5inchHDDを搭載されている場合は取り付けにマウンタが必要になる場合がございます。事前に購入が必要ですが、SATAケーブルの取り回し上、マウンタとケーブルが干渉し正常に接続できない場合があります。ケーブルの接続位置を確認の上、適切な形状のマウンタをお選び下さいませ。

ネジに関する注意 

要注意度★★★☆☆

組立時に取り外したネジを取り付ける際も注意が必要です。大きさ、長さなどサイズの異なるネジが多種類使用されている機種の場合は、分解する際にネジ毎に位置を確認できるようにしておかれる事をお勧めしております。誤って異なるネジ穴に取付けてしまうとネジ受けの破損や基板破損の原因になります。微妙に異なる規格のネジも多いので、くれぐれもご注意下さいませ。

メモリに関する注意 

要注意度★★★☆☆

SSD換装時にメモリを増設・交換される場合も注意が必要です。増設・交換される際は事前にメモリの規格をご確認の上、同規格メモリのご購入をお勧めしております。メモリ増設・交換時は静電気に注意しながら、ゆっくり慎重にスロットに設置します。メモリが完全に設置されていない場合や、設置時に端子箇所が破損するとパソコンが起動しない原因となります。

※SSD同様にメモリにもパソコンとの相性不具合が発生することがございます

ヒートシンク設置に関する注意 

要注意度★★★☆☆

NVMe規格など高性能SSDは発熱により使用中にかなりの高温になります。性能維持と故障防止の観点からもヒートシンクと呼ばれる冷却装置の取付けがお勧めですが、特にノートパソコンの場合はヒートシンクの厚みにより組立てができなくなる場合がございます。無理に組立てることにより、SSDが圧迫された状態になると故障の原因になりますので注意が必要です。ヒートシンクをご利用の場合は、設置できる空間を測定した上でのご購入をお勧めしております。

ご依頼の多い故障内容

ご自身でSSD換装をされたお客様からご相談の多い事例・故障内容をご紹介させて頂きます。私たちに寄せられるトラブルや修理のご相談は概ね同じ傾向のようでございます。

1OSが正常に起動・動作しない

発生頻度★★★★★

症状:ブルースクリーンの発生、Windowsボタンが機能しない、など正常に起動・動作しない

原因:OSの破損、クローンエラー、SSD相性不適合 など

2パソコンが正常に起動しない

発生頻度★★★★☆

症状:電源を入れても起動しない、電源が入らない、画面が映らない

原因:マザー故障、コネクタの接続不良、ケーブルの断線、メモリエラー など

3データの消失

発生頻度★★★☆☆

症状:オリジナルデータの消失

原因:フォーマットやクローン時の誤操作、端子破損、経年劣化によるストレージ故障 など

最後に

SSD換装時に不具合が起こると、データの消失やパソコン本体を故障させてしまう危険がございます。もしお客様ご自身で換装をされる場合は、上記項目に細心の注意を向けて頂きながらの作業をお勧めしております。少しでもお役立て頂ければ幸いでございます。

※当記事は、お客様自身でのSSD換装を推奨するものではございません。作業時の故障や不具合などの責を負うものではございませんのでご了承下さいませ。

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弊社では経験豊富なエンジニアがSSD換装を担当し、ご納品後に安心してご利用頂けるよう、多項目の動作テストクリア後にお客様へお届けしております。SSD換装でお困りの場合はお気軽にご相談下さいませ。

このようなトラブルにもご対応しております

  • クローンエラーが発生した/クローンに失敗した
  • 換装後に起動/動作不良が起こった(修理対応)
  • データが消えてしまった(データ復旧対応) など

 

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