NVMe SSD用ヒートシンクの選び方|#SSD換装

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2020.11.02

SSD換装Q&A

テーマ:

NVMe SSD用ヒートシンクの選び方

これまでSSD用ヒートシンクの役割や効果をご案内してきました。今回はSSD換装時にヒートシンクの取り付けをご検討の方に向けてヒートシンクの選び方を簡潔におまとめ致しました。

 

冷却効果は-10℃以上がおすすめ

ヒートシンクを選ぶ際の1つ目の基準が「冷却効果」になります。発熱による故障を防ぐためのサーマルスロットリング機能は一般的に80~85℃程度で起動するものが多いと言われています。発熱性の高いM.2 NVMeでみても高負荷をかけた場合の温度上昇が80~90℃くらいが一般的ですので、-10℃以上の冷却効果があればサーマルスロットリングが起動する確率を引き下げることができます。ただし冷却効果はパソコンを使用する場所の環境やパソコンの内部構造によって変わりますのであくまで、あくまで目安と考えて頂ければと思います。

冷却効果が高いにこしたことはありませんが、-10℃以上を一つの目安に選べば間違いないかと思われます。

 

ノートパソコンの場合は「高さ/厚み」が重要

ヒートシンクを選ぶ2つ目の基準が「サイズ」になります。実はこのサイズがとても重要になります。どんなに冷却効果の高いヒートシンクでも、サイズがあってないと様々な支障がでてきますので注意が必要です。一般的なM.2 SSDは2280というサイズ規格になっています。これは縦横が22mm/80mmのサイズであること表しています。2280以外では2260・2242・2230といったものがあります。まずはヒートシンクを取り付けるSSDのサイズを押さえて頂き同じサイズのものを選びましょう。

ノートパソコンの場合は、さらにヒートシンク自体の「厚み/高さ」がとても重要になります。デスクトップパソコンはパソコン本体の中に十分な空間がある為あまり気にする必要はありませんが、ノートパソコンの場合はパソコンのボトムケース(裏蓋)とSSDの間の空間域を考慮する必要があります。ヒートシンクの厚みがありすぎるとボトムケースが閉まらなかったり、なんとか閉まったとしてもSSDを圧迫することになり故障や高熱化の原因になります。SSDとボトムケースの空間サイズを考慮してヒートシンクを選びましょう。ヒートシンクの高さ/厚みは一般的には商品仕様に記載されていますので忘れずにチェックしましょう。ヒートシンクとSSDの間にシリコンパッド(1mm程度)を挟みますのでこの厚みも忘れずに。

 

その他

上記2つの基準を押さえていれば、あとは好みやご予算でお選び頂いて大丈夫だと思います。素材はアルミや銅が一般的ですが、ノートパソコンの場合であれば、アルミがお勧めです。銅に比べて熱伝導率は若干劣りますが、素材自体の放熱性は銅よりも高く、重量も軽いとった特徴があります。物理的に空間が狭く、冷却ファンが小さくなってしまうノートパソコンでは、放熱性の高いアルミの方が冷却効果が勝ってくる場合が多くあります。

ヒートシンクの構造も様々あります。表面積が広い方が冷却効果が上がる為、スリット(溝)が複数入ったものがお勧めです。ゲーミングとしてしようするデスクトップの場合であれば、専用冷却ファンがついている仕様のヒートシンクもお勧めです。-20~25℃くらいの冷却効果が期待できます。

 

弊社では様々なタイプのヒートシンクをご用意できます。お客様のパソコンや用途に合わせて適切なヒートシンクをお選びし取り付けておりますので、お客様自身でヒートシンクを選ぶ手間や負担がなくなります。

NMVe SSDやSSD換装でご不明な事があればお気軽にご相談下さいませ。

 

参照: