M.2 SSDにヒートシンクは必要か?

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2020.10.29

SSD換装Q&A

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M.2 SSDにヒートシンクは必要か?

今回は、気になる方も多い「ヒートシンクの必要性」について簡潔におまとめ致しました。

ヒートシンクとは、発熱したSSDを冷却するためのパーツで、M.2規格のSSD(SATA/NVMe)に対応した製品が主流となっています。素材はアルミや銅が一般的で、最も発熱するチップ箇所に取り付ける仕様となっています。デスクトップに設置する場合は、より冷却性能を高める「ファン付き」のヒートシンクも効果的な選択肢になります。

 

M.2 SSD(NVMe規格)にはヒートシンクを付けたい

ヒートシンクの必要性については賛否両論ありますが、結論から言えば、私どもはSSDにヒートシンクはあった方がいいと考えています。

ただし、2.5インチSATA規格のSSDには必要ないと思います。その理由は発熱性が低い為です。ヒートシンクの必要性がでてくるのはM.2規格(特にNVMe)のSSDになります。M.2 SSD(NVMe規格)は一般的な2.5インチSATA SSDと比べて、小型化になっているにもかかわらず、処理性能は4~5倍と飛躍的に高くなっています。その為、ものすごく発熱します。通常使用で60℃程度、高負荷がかかる場合は80℃近くまで上昇します。

一般的なSSDには「サーマルスロットリング」といって、熱による故障を防ぐために一定以上の温度に達すると自動的にパフォーマンスを落として温度が上がりすぎないようにする機能が付いています。この機能が起動するとせっかくもっている性能を最大に発揮できなくなります。

M.2 SSDのもつ性能を最大限発揮し、かつ熱による故障リスクを下げるうえでも、ヒートシンクは有益だと思います。

 

冷却効果は10℃~15℃

ヒートシンクの素材や構造によって冷却効果に違いがでてきます。銅、アルミが一般的な素材となっています。

銅は熱伝導性が高いため発熱したSSDから効率的に熱を吸い上げ冷却するのに適しています。ただし、銅そのものはあまり放熱性は高くない為、冷却ファンや排気構造のしっかりしているパソコンにお勧めです。アルミは熱伝導性は銅に劣りますが、放熱性が高い為、スペースの狭いノートパソコン等でも効率的に熱を吸い上げ放熱してくれるといった特徴があります。

構造によっても冷却効果に違いがでてきます。放熱効率を上げるために、溝(スリット)を作って表面積を広くしているものやM.2 SSDとヒートシンクの間にシリコンを挟み熱伝導性を高めるような仕組みのものがお勧めです。

 

高価格帯のパソコンにはヒートシンクが付いている

弊社では全国からたくさんのSSD換装のご依頼を頂いております。その為様々なパソコンのSSDをみておりますが、25万円を超えてくるような高価格帯のパソコンのM.2 SSDにはメーカー側がヒートシンクが取り付けている傾向が高いように感じます。

弊社ではSSD換装時にヒートシンクの取り付けも行っておりますのでお気軽にご相談下さい。使用するヒートシンクはパソコンの内部構造によって最適なものを選定しております。

M.2 SSD(NVMe規格)のSSD換装・クローンでご不明な事があれば、お気軽にご相談下さいませ。

 

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